自転車は左！

「その男の人は幸せでした」
で、「幸せ」についてあれやこれや。
幸せですよね。土曜日の昼間から缶ビール飲みながらお散歩。
しかもプレミアムモルツ。
もうすぐ完成するタワーマンションに入居予定。
今、住んでるところもオートロックのあるマンションだと云うから
良いところに住んでるんだよね。

台詞と動きがあってないし、主語と述語がおかしいし、
役者の役柄もコロコロ変わる。
でも壁の時計だけは正確に「今」の時刻を刻んでる。

まあ、その辺の所は他の人のレビューとか読むとだいたいつかめると思うので以下略。

さて、この舞台の設定は2009年8月29日の土曜日。
民主党が勝った総選挙の前日。

ずっとその設定が気になってる。
思い出していたのは

『あしたは月よう日』長谷川集平
http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/01f6f122.ff7d03ef.02bde15c.669e22c7/?pc=http%3a%2f%2fbooks.rakuten.co.jp%2frb%2f928982%2f%2f%3fscid%3daf_ich_link_mail&m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2fbook%2fi%2f10667028%2f

という絵本がある。
日曜日の平凡で幸せな家庭を描いた絵本。
でも、この日曜日の明日である月曜日にその家族の物語は終る。
絵本では何気なくしか描かれてないけど
阪神大震災で全滅したと思われる･･･
前日を描くことで、より一層の怖さと悲しさが。

あの総選挙の前日、
『幸せだった』男の人は
その後どうなってしまったんだろう？

「幸せだった」とずっと過去形で語られていたのは何故？

あの日を境に、日本はだいぶ変わってるはず。
まだまだ、表面にはみえてこないけど。
きっとこの舞台のサワダ夫妻の幸せも崩壊が始まってるはず。

あと10年したら、この舞台の続編を書いて欲しいと思ってる。
今は「漠然とした不安」だけど、
10年経てば、あの選挙でどう変わったのか、わかってきてるはずだから。

他にも思い出してたのは

林真理子の『不機嫌な果実』
田中康夫の『なんとなく、クリスタル』
この辺の小説は、主人公が「幸せ」なのですよ。

それから「アンナ・カレーニナ」の有名な1節
“幸福な家庭は皆同じように似ているが、不幸な家庭はそれぞれにその不幸の様を異にしているものだ。”

感想って難しい。
文章とっ散らかっちゃったので、この辺で。
また、何か思いついたら書くね。